7月29日、毎年恒例の夏祭りをとりおこないました。
夏祭りといいますが、正式には「熊野神社夏越(なつこし)の大祓(おおはらい)」という大切な儀式の一つです。夏越の大祓は、「人形大祓(ひとがたおおはらい)」といって、紙の片の人形に自分の罪や穢れを移し、それをお祓いします。茅輪をくぐり、夏の病気にかかりやすい季節に、元気に過ごせるように祈る儀式です。
当日は夕方から嵐のような激しい雷雨となり、雨の中ご神事が始まりました。やがて雨も上がり、空気も澄んでひんやりとして、いつもの熊野神社よりもより神秘的な雰囲気になりました。雨のために、遅れた参拝者がぞくぞくと駆けつけ始めました。
参拝者は本殿の前にある、大きな茅輪を八の字に三回くぐり、今年一年の無病を祈ります。その後用意された茅を頂き、直径20cmぐらいの茅輪を作り、持ち帰って病気が家の中に入らないように自宅の玄関に取り付けます。その外今年に限り、現在工事が進んでいる、秋に完成予定の拝殿の屋根にのせる瓦に記名奉納する人がたくさんいました。夜店では子供たちが騒ぎはじめ賑わいが戻ってきました。